部品を揃える
部品を揃えるには、以下のような電子部品の専門店を利用すると良いでしょう。
抵抗やコンデンサはどのお店でも手に入りますが、ICやトランジスタはお店によって品ぞろえが違います。抵抗はコンデンサは秋月電商やaitendoで買って、手に入らななかった部品はその他のお店で購入するのがおすすめです。
BOM(部品リスト)を確認する
部品を揃えるには、以下のようなBOM(部品リスト)を確認します。
初めて見ると何が何だか分からないと思いますが、理解すべき情報はそう多くありません。抵抗、コンデンサ、ダイオード、トランジスタ、IC、可変抵抗、ひとまず以上を分かっていれば何とかなるでしょう。
抵抗
抵抗を選ぶには、抵抗値、サイズ、誤差率を気にしておきましょう。
抵抗値
電気の流しにくさの値です。例えば22kと書いていると、22000Ω、という事です。
また、1MΩは、1000000Ωです。
サイズ
大きく2種類に分けられます。
*リード線部品
リード線部品といっても大きさは様々ですが、リード線の部品であれば一先ず使うことができます。”1/4W カーボン抵抗”という物が一般的な物になります。
*表面実装部品(SMD)
リード線部品は人間がはんだするために大きなサイズになっていますが、表面実装部品は、8mmx5mm(0805)や、6mmx3mm(0603)など、必要最低限の大きさになっています。
誤差率
もう一つの要素として、誤差率があります。特に指定がなければ気にする必要はありませんが、指定がある場合は高精度なものを選びます。
通常は5%で、100Ωの抵抗であれば、実際は95から105Ω程度のばらつきがあります。高精度のものは1%以下になります。
コンデンサ
コンデンサは容量、大きさ、タイプ、耐圧(耐えられる電圧)と、極性の有無に気を付けましょう。
容量
容量はF(ファラド)で表され、ミリ、マイクロ、ナノ、ピコの順で単位が付きます。
1000uマイクロ は1m ミリ
1000nナノ は 1u マイクロ
1000pピコ は 1n ナノ
となります。
ただし、ナノで表記せず0.001u等とし、マイクロとピコで表記する事が多いです。
大きさ
タイプ
耐圧
極性
よく使う電解コンデンサには極性があるので、気をつけましょう。
ダイオード
ダイオードは様々なものがありますが、楽器関連で使うのは、小信号用(スイッチングともいう,1N4148など)、ツェナーダイオード、電源用(1N4007など)、LEDくらいでしょう。
小信号用は信号の加工用、電源用は回路の保護など電流が多く流れる用途に使用します。
ツェナーダイオードは小信号用で、決まった電圧以上であれば、信号を通すダイオードです。
いずれも極性があるので注意しましょう。
代用品の探し方
整流用(スイッチング)は、小信号用であればひとまず代用することができます。
整流用は定格電流(A)が指定の物より大きければ使用できます。
ツェナーは同じ電圧の物であれば使用する事ができます。
LED
一先ず、色々なLEDを手に入れて光らせてみるとよいでしょう。
IC
IC全般は指定型番の物を手に入れるのが無難です。
トランジスタ
最もシンプルな半導体です。よく使うのはバイポーラトランジスタとFETです。
指定の型番の物を入手するのが良いでしょう。
また、同じ型番でもグレード(最大増幅率が異なる)場合がありますが、指定がない場合は気にしなくても大丈夫です。
オペアンプ
レギュレータ
電源電圧を変換するものです。よく使うのは78LOO,という物ですが、様々なものがあるため、指定の物を入手するのが良いでしょう。
可変抵抗
形状
色々な形状のものがありますが、よく使うのは、ワイヤーで接続するものと、RK09のような基板実装するタイプです。基板指定の物は入手が難しいことが多いのですが、ワイヤーで接続すれば、代用することができます。
抵抗値
抵抗値の上限の値です
カーブ
抵抗値の変化の仕方です。異なるカーブでも代用することができますが、操作感が意図通りではなくなります。よく使うのは、直線カーブのB、オーディオカーブのAです。
100kA、とは100kが最大のAカーブという事になります。
半固定抵抗
こちらは基板上に実装し、一度しか調整しないような場合に使用します。(オクターブチューニングなど)良くある形状は2種類で、汎用のものと、高精度用のものになります。
高精度用のものは多回転式になっています。
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